りんごがあった!


 お菓子に使えるりんごがありました!


「ブリーズ」というニュージーランドから輸入されているりんごです。

ニュージーランドのりんごはほかにも、ジャズ、ロイヤルガラ、プリンスなどいくつもの種類が輸入販売されていますが、このブリーズはお菓子に使うのに適しています。
4月から6月頃に日本で出回っているということです。
これまで、このブログでも、その前のヤフーのブログでも何度も訴えてきましたように、日本ではお菓子に使うのに適したりんごはほとんどないと、なかばあきらめていました。
りんごの話 りんごは小さいほうがおいしい タルトタタン
しかし、このブリーズというりんごを煮たり焼いたりしてみたら、なかなかいい感じなのです。甘味は充分、酸味も少しあり、香りはさほど強くはないのですが、火を通してもちゃんと残ります。
何よりも果肉がきめ細かく充実していて、煮ても焼いても身縮みが少なく、薄切りでオーブンで焼いても皮だけになってしまうようなことが少なく、これはお菓子に使うのにふさわしいりんごだと言えます。
また、生で食べても、繊維が強すぎず、さくさくと小気味よく食べれます。
お菓子には保存しておいて少し柔らかくなってから使うのがいいようです。
香りがもう少し強くあってくれれば申し分ないのですが、それでも今日本で手に入るりんごの中では、煮たり焼いたりしてお菓子に使うりんごとしては最適なものではないかと思えます。
(遠くからやってきていますし、ニュージーランドではもっとおいしいものなのかもしれません。)



りんごのクランブルタルトを作ってみました。生のりんごを乗せて焼いたにもかかわらず、空焼きしていない生地が湿気ることもなく焼け、香りも充分に残り、上々の出来。久しぶりにおいしいりんごのタルトを堪能することができました!

やっと見つけて喜んだのもつかの間、もうシーズンが終わってしまうようです。残念ですが、また来年の楽しみとすることにします。


火を通して使うりんご、お菓子作りに適したりんごがこの日本でも作られるようになることを切に切に望みます。

※このブリーズりんごですが、大変残念ながら、翌年(2023年)のものは出来がいいものではありませんでした。  (2023.7.5)